2023年10月8日の応用情報技術者試験を受験して無事合格しました。
独学で約200時間の勉強時間で挑んだ結果、午後問題は77点を獲得することができました。
この記事では、私が実際に試験で感じた午後問題の難易度や攻略法や本番の解き方について、詳細に解説していきます。特に午後問題の対策に悩んでいる方にとって非常に参考になる内容となっています。
この記事を読むことで、以下のポイントを理解することができます。
- 午後問題の難易度と傾向
- 効果的な午後問題対策の戦略
- 本番で得点に繋がる解き方のコツ
午後問題で合格ラインを突破したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
以下、結論です
- 分野は事前に絞りすぎず、当日の問題を見て難易度が低い問題を選ぶ
- 問題の構造をしっかり把握するための国語力、分析力も鍛えましょう
技術者試験としては身も蓋も無い結論ですが詳細を見て行きましょう
試験の概要
応用情報技術者試験とは?
応用情報技術者試験は情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験である情報処理技術者試験の区分の一つです。情報処理の専門知識と技能が求められる高度IT人材の育成を目的としています。
スキルレベル
情報処理技術者試験は難易度を表すスキルレベルが1から4まで設定されており、応用情報技術者試験は上から2番目のレベル3に位置します。
参考までに情報処理技術者試験の体系は以下のようになっています。
- レベル1:ITパスポート:情報処理に関する基礎知識を問う試験
- レベル2:基本情報技術者試験:情報処理の基礎的な知識と技能を問う試験
- レベル3:応用情報技術者試験:高度IT人材に必要な応用的な知識と技能を問う試験
- レベル4:高度試験:特定分野に関する高度な専門知識と技能を問う試験
高度試験は応用情報技術者試験の8つの試験範囲のうち1つをさらに深掘りした内容となっており、スペシャリストとしての知識と技能が求められます。応用情報技術者試験に合格すると高度試験の午前試験が免除されます。高度試験合格を目指す場合は、まず応用情報技術者試験合格を目指すのが効率的です
合格率
応用情報技術者試験の合格率は20%前後です。難易度の高い試験であることが分かります。
応用情報の合格に必要な勉強時間
インターネットで検索すると応用情報技術者試験の合格には500時間、下位試験である基本情報を取得している方で200時間の勉強時間が必要とされています。[2]
筆者は試験の3ヶ月前から毎日1時間~2時間ほど勉強をしていました。トータルでの勉強時間は200時間ほどではないかと思います。
筆者は基本情報技術者を取得していませんが、以下のような知見が役に立ったと思います。
- エンジニアとして10年の経験
センサやアクチュエータ、CPU、プログラムやシステム開発の基礎知識
問題解決のための分析とプロセス構築 - 勉強を習慣化して取り組んだ経験
勉強時間の確保方法や机に向かうためのルーチンの構築
[2]:資格のTAC(参考URL)
応用情報 合格への道:勉強方法
応用情報技術者試験は過去問を解くことが合格への一番の近道であると考えています。
実際に私もテキストは購入しましたが過去問を解いて理解できない部分を補足するために使った程度であり95%以上の勉強時間を過去問に費やしました。
その結果、午前75点/午後77点を取得して合格しています。
午前問題の対策と勉強方法
本番の問題は50%が過去問から出題されます。[1]
従って過去問をひたすら解いて正答率を上げることが合格への近道になります。
およそ半数を占める過去問と同じ問題を8割ほど正答して、残り半分の新規問題を40%正答できれば合格点が見えてきます。
筆者は午前対策は応用情報過去問道場で過去12回分(80×12=1160問)を2周回しました。
過去問道場における最終的な正解率は85%程度でした。
・過去問からそのまま出題される約半数の問題を確実に取る
用語等が分からない場合は下記のようなテキストが1冊あれば便利です。
[1]:応用情報技術者道場(https://www.ap-siken.com/aptoukei.html)
午後問題の対策と勉強方法
まずは午後問題の概要です。
午後問題は記述式の問題で以下の11分野から選択必須の情報セキュリティと任意の4分野の計5問を選択して回答します。解答する問題の選択は試験当日に行います。
- 情報セキュリティ
- 経営戦略
- プログラミング
- システムアーキテクチャ
- ネットワーク
- データベース
- 組込みシステム開発
- 情報システム開発
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
午前問題よりも合格が難しいとされる午後問題ですが、過去問を解くことが基本の対策です。過去問を繰り返し解くことで出題傾向を把握し、問題形式に慣れることができます。
ただし、過去問と全く同じ問題が出題されるわけではないことに注意が必要です。そのため、過去問の内容を理解し応用できるだけの知識を身につけることが重要です。
午後問題は設問により難易度の差がある
午後問題で最も考慮すべきポイントは設問による難易度の差にあると考えています。
極端な話ですが事前にかなり勉強をしても高得点が難しい問題と、事前知識がほぼ無くても6割以上は簡単に取れる問題が混じっています。
筆者が受験した令和5年秋は当日の選択問題の選び方で試験の難易度が大きく変わると言わざる負えないものだったと思います。過去問道場の掲示板を覗くとデータベースが非常に簡単だったというコメントが多く寄せられていました。
高難度の問題に正答できる自信がなければ、選択問題は7問~9問分を解答できるようにトレーニングしておき、試験当日に問題の難易度を考慮して回答する選択問題を決める方がおすすめです。
難しい問題を頑張って解いても時間的な余裕も無くなってしまいます。焦らなくて済むように簡単な問題を見極めて解くことが合格への近道になると思います。
一部の設問は国語 問題文を理解・分析する力も必要
一部の問題は「国語」と言われるくらいに問題文が難解なためしっかりと精読して内容を理解する力が必要となります。従って問題文を正しく理解して構造や問いを正しく捉えることができれば簡単に正解できる問題も散見されます。
筆者が受けた令和5年秋の 問4 システムアーキテクチャ などはこのタイプで問題文をしっかりと理解すれば知識に乏しくても解答できる問題でした。
じっくり時間を欠ければ解けるタイプの問題であり選択問題の選び方がやはり重要になってきます。
・選択問題には明確な難易度の違いがあるため難しい問題を避ける
・過去問を解いて問題の難易度を見極める目を養う
まとめ とどうしても合格できない場合は…
以上、応用情報技術者について合格した体験を踏まえて解説してきました。
他の試験でも言えることですが過去問を解いて応用情報技術者試験に慣れることが合格の近道になるでしょう。本ページが受験する皆様の参考に少しでもなれば幸いです。
どうしても合格できない場合は資格専門学校やオンライン講座の活用も視野に入れてはいかがでしょうか?
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